葛藤in風呂場

どうも、まだ今日も寒いです。

しおりです。

 

僕は今ワンルームの部屋で一人暮らしをしています。間取りとしては、玄関に入ると廊下がタテにスッと伸びており、その廊下にトイレと風呂場、部屋の扉がダイレクトに置かれているのです。

 

つまり何が言いたいかというと、一般的な家庭には置かれていて、度々家族で奪い合いが起こる洗面所がこの家にはないのです。大学生が住むワンルームには中々ないのではないかと思います。

 

今この記事を書いている季節は冬と春の境目、梅が散り、桜が蕾を膨らませている時期です。まだ気温としては十分に暖かいわけではなく、半袖半ズボンで出かけようものなら衆人の好奇の目線を一心に引き受けながらズイズイと町中を闊歩すること間違いなしの気温なのです。

 

天候に恵まれなかった先日、雨で冷えてしまった体を温めようとシャワーを浴びていたときに気づいてしまったのです。あ、ボディーソープが切れている、と。

普段ならばボディソープで体を洗わないといけないという法律も憲法もない、企業がマーケティングのためにボディソープとシャンプーを分けたがっているだけなのだ、などと詭弁を頭の中で転がしながらシャンプーを使って体を洗っていたでしょう。

 

しかしその数時間前、僕は雨の降りしきる中可愛いコロンとしたフォルムの詰め替え用ボディソープを購入するために傘をさしてえっちらおっちら30分ほどかけて薬局へ行っていたのです。

 

 

そう、つまりメインの部屋においてあるカバンの中に詰め替え用のボディソープはある、しかしその部屋に行くまでに極寒のシベリアと化している廊下を全裸でドリフのワンシーンのように移動しなければならないのだ。

 

正味、翌日にボディソープを詰め替え、その日はシャンプーで代用してもよい。しかし、折角雨の中買いに行ったし、翌日も同じヘマをしないという確証はどこにもない・・・。

 

傍から見ればどうでもいいことで悩んでいるようにみえるが、人間の営みというのは一見すると非常にどうでもいい悩みの積み重ねで出来ているのだ。そのうちの欠かせない一つの悩みと言っても過言ではない。

 

 

ぽこちんを出しながら風呂場でうんうん唸って考えた結果、翌日の自分は今日の自分よりも信じられないという結論になりドリフのオチのシーンかのような挙動で自室へ詰め替え用のボディソープを取りにいった。